育児ママライターいちの(@1_non_s1)です。
子どもが生まれたら、当然母乳は出るものだって思いますよね。私は思ってました。
でもそれは当然じゃなかった。
あがいてあがいて、悔しくて泣きながら、第1子長男の完全ミルク育児をしていました。
第1子のみならず、3人の子ども全員完ミです。
この記事は、
・母乳育児がうまくいかずに悩んでいる
・ミルクをあげることに罪悪感がある
・子育てに自信をなくしそう
こんなふうに思っているママさんに向けて書きました。
落ち込まなくて大丈夫!と伝えたい。
ミルク育児の先輩として、今悩んでいるママに長男が完ミだったときの私の体験を届けます。
母乳・混合・人口栄養(完ミ)の割合
今回この記事を書くにあたり、実際のところ母乳育児とミルク育児はどれくらいの割合か調べました。
・完全母乳54.7%
・混合栄養(母乳とミルク併用)35.1%
・人口栄養(ミルク)10.2%
母乳とミルクの割合は個人によって違うので、混合といっても様々だと思います。
けれど正直な感想は、「思ってたよりミルク使ってる人多いな」です。
それなのにミルクを使っている話をあまり聞かなかったのは、使ってるママが自らは言わない(言えない)ことが原因なのでは?と思います。
母乳育児が推奨され、ミルクだと言いにくい。
母乳育児、私もできるならしたかったです。
母乳の出が悪く、泣く泣くミルクへ
完全母乳育児を目指していました。
出産直後はミルクと併用していたけど軌道に乗ってからは母乳になる。
私の周りには完全ミルクで育児している友達はいませんでした。
当然自分も母乳育児になると信じて疑わなかった、母乳は出ると思っていたんです。
でもいざ出産して、産婦人科で母乳やミルクの指導を受けて、同じ時期に出産したママたちがどんどん母乳が出るようになっているなか、私はまったく軌道に乗る気配がない。
そもそも子どもが吸ってくれません。
母乳の出もありますが、飲みにくい乳頭だったのも原因の1つでした。
病院から「乳頭保護器」を借りての授乳。購入もしました。
「飲みにくい乳頭でごめんね」と夜な夜な病室で泣く日々。
乳頭保護器なしでは授乳できませんでした。
母乳育児に不安を残したまま退院。
もう不安で不安でたまりません。隣に助産師さんがいて、母乳指導をずっとして欲しい、そう思っていました。
当時の私は有名な桶谷式を知らず、ガラゲでツイッターなどのSNSもしていません。
里帰りだったためパソコンを使うことがほとんどなく、情報といえば毎月買う「ひよこクラブ」くらい。完全に情報不足でした。
出産した産科の助産師さんに母乳を見てもらいましたが、見てもらっているときはうまくいくんですよね。
家に帰るとうまくできず、ミルクを併用する日々でした。
とにかく母乳を吸わせて、母乳が終わって泣く息子にミルクをあげると、すっごい吸いつき。
「出てない母乳をあげてるのかな、ごめんね」罪悪感でいっぱいになりながらミルクをあげました。
母乳とミルクのことだけでなく、初めての育児でどんどん疲弊していきました。
母乳→ミルクなので、授乳時間が毎回30分以上。睡眠時間や休む時間が小間切れで、すぐに授乳。
次第に息子は母乳を拒否するようになり、私は泣く泣く母乳育児を諦めることになりました。
母乳育児をしていたのはたった3カ月。ものすごく長い3ヵ月でした。
ミルク育児・母乳あげられない罪悪感
産後は健診が何回もあります。
その度に母乳育児かミルクか書く場所があり、気分が落ち込み凹みました。
「母乳が出なくてミルクをあげている私って、ダメなのかな。」
世の中のママは完全母乳ばかり。完全ミルクは少数、というよりいない?
途中までは混合だったので、少しでも「私は母乳をあげている」と思いたかった。
例え、母乳 1:ミルク 9 でも、混合だと言いたかったんですよね。
母乳 1 で自分を保っていた部分がありました。
健診の度に「ミルクなのね」と言われる。言った方に他意はなく、確認として口に出しているだけだったかもしれないけれど、とても辛かったです。
というか、今改めて考えて、平気なふりして辛かったんだなと思い返しています。
あるときベビーカーで歩いていると、見知らぬご婦人に「母乳?ミルク?」と聞かれました。
親戚のご婦人から何度も聞かれたこと。私の顔は張り付けた笑顔で心を無にし「ミルクです」と答えます。
ミルクと言うと理由を言わなければならない空気になるのが嫌です。それもまったく知らない人です。
「病院の予約があるから」と言ってその場を素早く立ち去りました。
予防注射に行く途中ではありましたが、予約ではないので時間に制限はありません。
一刻も早く会話を終わらせたかったんです。
ミルクだとこういったことでも傷つきます。
母乳はいくら飲んでもいいけれど、ミルクはあげすぎてはいけない、と思っていました。
今でも正解はわかりません。
もっと飲みたがっても、ミルクの缶に書いてある以上は飲ませすぎだと思ってあげませんでした。
ミルクの間隔は3時間以上開ける、これも難しい。
明らかにお腹が空いていて泣いているのに、まだ3時間経ってないから、とあげられない。
母乳だったら好きなときに好きなだけあげられるのに。
3時間の間を持たせるために散歩に出ることもありました。
泣いているからミルクをあげても、思ったほど飲まないこともありました。
すると1時間経たないうちにまた泣き出す。
「さっきあまり飲んでないから、3時間経ってないけどあげていいの?」
悩みながら、あげることもあれば待つことも。
5ヵ月のとき、「脱水症になっては困る」とマグでのストローのみの練習を始めました。
練習すると1週間くらいでストローで飲めるようになり、ミルクの間隔を開けなければならないときは麦茶を飲ませることもできるように!
少し気が楽になりました。
ずっとミルク育児が罪悪感でいっぱいだったため、とにかく早く離乳食を始めたかったです。
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5ヵ月半で離乳食開始、無理に進めようとはせずゆっくり進めました。
ミルクの間隔が開くようになり、離乳食の進みも良かったので、これでやっとミルクの罪悪感から解放される兆しが見えてきました。
子どもはすくすく問題なく育つ
ミルク育児で心配なのは太ること。成長線はとても気になっていました。
けれど息子は成長線のほぼ真ん中、太り過ぎることも痩せることもなく、すくすく問題なく育っていきました。
これで息子の成長が遅いとか、健康に問題があったら、「私が母乳出なかったせい」と自分を深く責めていたと思います。
9ヵ月くらいまでミルクをあげて、それ以降はフォローアップミルクに移行しました。
離乳食の進みが順調だったし、コスト面でもフォローアップミルクのほうが安かったんです。
フォローアップミルクにしても息子は嫌がらず、1歳2ヵ月くらいで自然と欲しがらなくなりました。
ようやくミルクの罪悪感から完全に開放されたんです。
長い子育てのたった1年、でもそれが辛い!でも終わるよ!大丈夫!
私が長男を完ミで育てているとき、まわりに完ミのママはいませんでした。
でもそれから2年後、次男をミルクで育てているときであったツイッターでは、完ミのママがたくさんいました。
2019年現在、ミルク育児をした長男は7歳、健康に育っています。
長男に続き、次男、三男にも恵まれ、全員完全ミルク育児をしました。
でも一番つらく長いと感じたのは長男のとき、1歳くらいまでの1年間です。
たった1年、されど1年、今ミルク育児をがんばっているママにはすごく長い時間だと思います。
ママ歴7年になった私には、ミルクをあげていない時間のほうが長くなりました。
本当にたったの1年でしたが、それは過ぎたからわかること。
だから今がんばっているママに伝えたいんです。
つらいよね
悔しいよね
でもそれを乗り越えたモデルが私です。
完全ミルクでもちゃんと子育てしてます!ちゃんと成長しました!
ミルク育児、全然悪くないです!
まわりなんて関係ない、なんて言われても、私は味方です!
だから大丈夫。
自分の育児に自信を持ってください。
悩んでつらくなるなんて、すっごい愛情の持ち主ですよ。
私も実際すっごくつらかったけど、ミルクを飲んでいたことを当の本人(息子たち)はまったく覚えていないけれど、あのとき悩んだからこうしてブログにすることができています。
完全ミルクで悩むママへ。
罪悪感は感じなくていいんです。
このブログで、悩んでいるママの気持ちを少しでも軽くできたら、と思います。