ミルク後の哺乳瓶を消毒する工程は、新生児の育児に疲れている時期はとても大変です。
私自身、いつまで消毒が必要なの?なるべく早めに解放されたいな…なんて思っていました。
哺乳瓶の消毒は何のためにするのか?いつまですればいいのか?など、消毒の疑問について解説します。
哺乳瓶を消毒する理由

哺乳瓶の消毒は、まだ免疫力が低い赤ちゃんを守るために必要なものです。成長すると免疫力が上がるので、消毒の必要はなくなります。
食器用洗剤で洗いよく乾燥させることで、大人には問題ないレベルになりますが、よりリスクを下げるため消毒をします。
しかし医療従事者の中では、消毒の必要性について意見が分かれているそうです。
哺乳瓶を洗ってどれくらい菌が残っているかの実験では、「食器用洗剤のみを使って洗った場合、煮沸消毒・電子レンジ消毒と同じで、菌が検出されなかった」とあります。
(参考:http://www.oita-nhs.ac.jp/journal/PDF/4_1/4_1_7.pdf)
アメリカでは「哺乳瓶の消毒は不要論」があり、アメリカの小児学会のホームページにははっきりと、「消毒の必要はなし」と書かれているとか!
(参考:https://dot.asahi.com/dot/2018102900061.html?page=2)
まずは食器用洗剤でしっかり洗い、ミルクのカスを残さないことが大切です。洗い残しがあると、その後消毒しても意味がなくなってしまいます。
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哺乳瓶を消毒する方法は?
哺乳瓶の消毒は必要じゃないかもしれない、と前章でお話ししましたが、そうは言っても消毒しないと心配なパパ・ママが多いのではないでしょうか?
やはり新生児のときは、消毒をしておくと安心ですよね。
代表的な消毒方法を紹介します。
煮沸消毒
お湯を沸騰させて、哺乳瓶などのミルク用品を消毒するのが「煮沸消毒」です。
ミルク用品が全部入る鍋に、哺乳瓶などすべてが被るくらいのお湯を沸騰させます。沸騰した状態で3分〜5分煮沸すれば完了!
わざわざ消毒用品を購入する手間が省けますが、毎回お湯を沸かすのが大変です。
薬液消毒
専用のケースに薬液と哺乳瓶を入れて、一定時間つけ置きするのが「薬液消毒」です。
代表的な商品は「ミルトン」で、私が入院していた産院でも使われていました。
薬液を定期的に購入・ケースが場所を取るなどのデメリットがありますが、入れるだけなので一番簡単な消毒方法です。
電子レンジ消毒
洗った哺乳瓶などを入れて、電子レンジでチンするのが「電子レンジ消毒」です。
専用のケースを購入する必要はありますが、小さくて場所を取らないのでおすすめです。
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ミルク作りで必要な道具も消毒が必要?
ミルク作りで他に消毒が必要な道具と言えば、調乳用のスプーン。人によっては、粉ミルクを混ぜるマドラーを使っている人もいるかもしれません。
赤ちゃんが直接口に入れるわけではないとしても、間接的に使用しているので、消毒をしたほうが安心です。
粉ミルクに入っている調乳用スプーンは消毒可能ですが、調乳専用でないマドラーは熱や薬液が使えない場合があるので注意しましょう。
鍋のお湯で消毒するときは、スプーンが直接鍋に触れると軟化することがあるので、ガーゼなどに包んで保護してくださいね。
(参考:http://qa.meiji.co.jp/faq/show/849?site_domain=default)
お出かけのときの哺乳瓶は消毒できる?
私のように、外出先での洗浄や消毒に悩むパパとママは多いのではないでしょうか。
残念ながら、外出先でしっかり洗う・消毒することはできません。
イオンなどのショッピングモールには、調乳室に簡易的な洗面台がありますが、しっかり洗うのは難しいかったです。
お出かけのときは、哺乳瓶を複数持って行ったり、使い捨ての哺乳瓶を利用しましょう!
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↓↓使い捨て専用哺乳瓶↓↓
ミルクかすが残った哺乳瓶を長時間洗わず、その哺乳瓶を使って次のミルクを飲ませるのは危険!
- 哺乳瓶を2つ以上持って行く
- 使い捨て哺乳瓶を用意する
荷物にはなりますが、安全のためきれいな哺乳瓶を使いましょう。
哺乳瓶の消毒はいつまで必要?
3回も完ミで育てたのに、「消毒っていつまで必要ですか?」と産院で聞くことを思いつきませんでした。
調べた結果、いくつかに分かれていたのでまとめます。
生後3ヵ月くらいまで | 生後3ヵ月までが特に免疫力が弱い時期く、徐々に免疫力が上昇するから |
生後6ヵ月くらいまで | 離乳食が始まり、いろいろな雑菌を口にする機会が増えるから |
温水が出て乾燥できる食洗機があるなら消毒不要 | 温水洗浄と乾燥で、消毒と同じ効果があるから |
ただし、食中毒が流行る梅雨から夏や、早産・低体重児など、消毒の卒業を遅らせたほうがよい場合があります。
順調に成長していれば、消毒は3ヵ月までで大丈夫
菌が活発な夏や、早産・低体重児なら、6ヵ月は必要
まとめ
哺乳瓶の消毒は、だいたい3ヵ月までで大丈夫なことがわかりました。
場合によっては消毒の卒業を遅らせる必要があるので、季節や赤ちゃんの様子で変更しましょう。
消毒よりも大切なのは、ミルク用品を分解し、しっかり洗うことです!
洗い残しがあると、そこから菌が繁殖してしまいます。
免疫力の低い赤ちゃんの体を守るため、隅々まできれいな哺乳瓶にしましょうね。